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東京流れ者

1966年 主演 渡哲也
共演 松原智恵子
監督 鈴木 清順
この映画は、演歌「東京流れ者」があって出来た作品のようだ。映画の中でこの曲が少なくとも5回は流れていた。いくら流れ者の映画とはいえ流れすぎではないのか。この歌は好きなのだが、ちょっと食傷気味になった。
映画の作りは雑でストーリーも荒いが、若き日の渡哲也のニヒルさ、虚無感はよく出ていた。
周りが彼を俳優としてよく育てれば、日本のジェームズ・ディーンのようなニヒルで甘い世界的なスターになったかもしれない。
それでも、渡哲也はいい役者であることに間違いないが。