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フェデリコ・フェリーニ監督作品で、1956年のアカデミー外国語映画賞を受賞した。自他共に認めるフェリーニの代表作の一つ。フェリーニの作品の中では最後のネオリアリズム映画といわれる。
主演はザンパノ役でアンソニー・クイン。名前の由来のzampaは動物の脚やひずめ。諧謔で人間の脚にも使われる。粗野の象徴。
共演はジェルソミーナ役のジュリエッタ・マシーナ。Gelsominaはジャスミンの花。純粋の象徴。
映画の中で、どんな人でもどんな物でも、ここにある小石でも誰かの役に立っている。役に立たないものはないんだ、という台詞があったが、この映画の主題のように思えた。
悲しすぎるが、心に残る映画だ。